理想的な事業承継は会社創業の意義を感じられること
あなたは会社経営の楽しさを、
どんなところに感じますか?
経営者にとって、
売上が増加し利益が拡大することは大きな喜びです。
利益が蓄積されて内部留保が増えると、
新たに人材を採用する必要が出てきます。
そして、仲間が増えるとともに良好な人間関係を築くことで、
喜びをわかち合う人たちも増えていくでしょう。
社長が成長する過程で、
家族や従業員たちも成長していくのは、
とても楽しいことです。
そのなかから後継者が育ち、
自身の仕事を継いでくれることになれば、
本当に嬉しいものですよね。
後継者がいて、
さらにお客様や取引先の人たちも協力的であれば、
喜びはさらに大きいものとなります。
毎日会社に行くのが楽しみになるように、
関わる人たちと良好な関係をつくることが重要です。
「あの人たちの顔など見たくない」
「仕方がないから会社へ行く」
と感じる状態では寂しくなります。
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役員退職金は、会社が生み出した利益と、
積み重ねた功績に対して支払われるものです。
社長として、まわりの人たちから
「本当にありがとうございました。
ぜひ退職金を受け取って、これからも関係を続けてください」
と感謝されるような経営をする必要があります。
最悪のケースは、
資金繰りがうまくいかず、全社員がやめてしまうこと。
そのうえ、多額の借金を抱えたまま、
M&Aで買収してくれる会社もあらわれず、
最終的に会社を閉じざるを得なくなるのは、
避けたい状況です。
誰からも「惜しい会社だった」「もったいないな」と
言われることもないようでは、
あまりにも残念な結果になります。
会社経営を楽しむなかで、
後継者が社長の想いを受け継いでくれれば、
さらに楽しい人生を送ることができるでしょう。
事業継承は、会社を立ち上げた意義を実感しながら、
会社を勇退したいと願う社長の究極の目的ではないでしょうか。
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