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2026.1.19

前払いした費用を“迷わず管理”するためのコツとは?

◼️前納した保証料や保険料は「前払費用管理表」で整理する



借入をしたときの保証料や、

生命保険の保険料などを、

まとめて前払いすることがあります。



全額一括で支払う場合もあれば、

数年分を前納するケースもあるでしょう。



たとえば、図の例では、

平成16年2月16日に7年分(84ヵ月分)の保証料として、

450,450円を一括で支払っています。



この会社が3月決算だとすると、

「この期に、いくら経費にできるのか?」

と迷う場面が出てきますよね。




結論から言うと、

支払った約45万円をそのまま全額、

当期の経費にできるわけではありません。



前払いした費用は、

月割りで少しずつ経費にしていくことになります。


このケースでは、

450,450円 ÷ 84ヵ月 × 当期分(2月・3月の2ヵ月)

= 10,726円

が当期の経費になります。


残りの439,724円は、

まだ使っていない分として「前払費用」となり、

翌期以降へ繰り越されます。



図にあるような「前払費用管理表」をつくっておくと、

どこまで経費にしたのか、

残りはいくらかが一目でわかり、

とても便利です。



この表があれば、経理担当の人は

「今期はこの金額を計上すればいいのね」

と迷わず処理できますし、


担当者が変わっても引き継ぎがスムーズになります。



前払いした費用がある場合は、

かならずつくっておきたい管理表のひとつです。



◼️「合印」を入れておくと、確認の手間がぐっと減る


もうひとつおすすめしたいのが、

「合印」を入れる習慣です。


期末に総勘定元帳の金額と一致していることを確認できたら、

管理表に合印を押しておきましょう。


これは、普通預金や借入金の残高確認などにも使える方法です。



合印があるだけで、

「ここまでは確認済み」ということが

誰の目にも明らかになります。


「これ、もう合わせたかな?」

と何度も見直す必要がなくなり、

作業効率もぐっと上がりますよ。



会計ソフトによっては、

こうした管理を自動で行ってくれるものもあるのかもしれません。


その場合は、無理に紙で管理する必要はありませんが、

仕組みを理解しておくことはとても大切です。



基本を知っていれば、

トラブルが起きたときにも安心ですね。



【メッセージ】


期末が近づくと、

「経費を増やすために保険に入ろう」

と考える社長さんもいらっしゃるかもしれません。


ただし、前払いで支払った場合でも、

その全額がその期の経費になるわけではない点には

注意が必要です。


「どうして?」と思われるかもしれませんが、

これは前納費用のルールとして決まっていること。

あらかじめ知っておくことで、

あとから慌てずにすみますよ。



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